ポメラ DM200 を使い始めたら予想以上に快適!

いつでもどこでも快適執筆

より快適な文字入力を目指して

DM200|デジタルメモ「ポメラ」|キングジム

文書入力。普通はパソコンやスマホで書くことが多いと思われます。なのになぜ今更ポメラ?しかも数年前の機種を今更買ったりする?と思われる方も多いことでしょう。かくいう自分もつい最近までは、こんなガジェットを使っているなど夢にも思ってませんでした。

いや、それはポメラなるものは知っていたし、実際に家電屋さんの店頭でいじらせてもらったことはあります。でも、そんなときも単なる時間つぶしだったり、冷やかし程度な視線で、キーボードは良いけど、辞書は賢くないなとか、持ち歩くにしてはかさばるだけだな、などあまり良い印象は持っていませんでした。

しかし、先日この DM200 をお借りして数日使う機会があり、そのときに驚くほど集中して文章を書くことができることを再発見しました。それは、自分でも思いもしなかった三つの理由からでした。

1) ネット接続がない=思考が邪魔されない
2) 辞書が予想以上に賢い
3) キーボードが打ちやすい

 

反転モードにするとより集中できます


1) PCでちょっとした文章を作成していると、気になる文字を無意味に検索してしまったり、ついでにネットサーフィンしてしまったり、広告につられて商品の購入検討に入ってしまったり、などなどしてしまいませんか? こうした罠に自分の場合はよくはまります。気がつくと文章作成そっちのけで数時間もサーフィンしたり、あげくの果てにYouTubeを見まくってるなんてことも。そう、そんな誘惑はこのポメラには一切ありません。それどころか、常にテキスト編集画面を表示して、次の入力をけなげに待っているのです。画面反転したポメラDM200はまさに落ち着きと威厳を感じさせるパートナーです。入力することだけにとにかく専念させられます。

2) いくら辞書が賢いといえど、さすがにPCのクラウド辞書などにはかないません。コロナウィルスくらいは一発変換ですが、羽生結弦も一発変換ですが、剛力彩芽も一発変換でした。人名は賢そうです(..;) はい、顔文字も変換してくれます。なかなかやります。iPhone、iPad、LINE、Instagram、ちゃんと変換できますね。やはりそれなりに賢いです。メーカーのうたい文句で使われている「桜の花が咲きました。」も一発です。

3) そしてなにより、適度な大きさのキーボードが快適で、時間を忘れてついつい文章を打つ気にさせてくれます。それは、全体的に落ち着いたデザインのおかげでもあるわけですが、液晶もとても見やすく、目の疲れはPCに較べて大分軽減されます。また、トラックパッドやマウスがないのも逆に新鮮。カーソル移動ですませば、視線もポメラ一択となるわけで、いやでも入力作業から逃れることはできません。これが気が散る要素を排除してくれているのも事実です。

キーボードは快適そのもの!


そんな3つの効用のおかげで、文書作成が格段に早くなります。内容もしっかり考えられるし、誤字や脱字の頻度もかなり減ってくれそうな予感です。逆に今までいかに楽して堕落した書き方をしていたのかと思い知らされます。


それは欠点もいろいろ

そんな良いことづくめに見えるポメラですが、当然欠点も。一つ目はその筐体です。剛性があがり、文字入力時のたわみを感じることはまずありませんが、折りたたんでかなり細長いボディはそのまま鞄に突っ込むのが少し心配になります。使い終わって液晶側をパタンとさせると怖いほど勢いよく閉まります。ネットでは液晶のトラブルが多そうなイメージでしたが、閉じる際の衝撃で接触不良が生じやすいのかも、などと感じて少し不安になります。

また、本体はマット仕上げのブラックですが、手垢がかなり目立ちます。自分は道具と割り切っているので、そんなに気にしませんが、少し触るとすぐに跡がつくので神経質な人はスキンシールなど貼る方がよさそうです。

シンプルだけど手垢がつきやすい表面


他、辞書機能は賢いのですが、自分でポメラから単語登録しようとするとコピペをしないといけないのが、やや面倒な点。選択している文字列をそのままコピーした状態で登録画面に遷移してくれたらいいのに、とかとか。細かい点でPCとの違いに戸惑うところはありそうです。

また、売り文句の一つのPomeraSyncがいまひとつ安定しない点、も気になります。Googleアカウントと紐付けたiPhoneやMacのメモ帳に自動で上書きしてくれるのですが、たまにうまくいきません。双方向編集が可能となっているのですが、iPhoneとMac間のやりとりのようにシームレスにできるというわけではないのです。

ポメラ側は常時ネット接続しているわけではないので、シンクしたいときだけネット接続をし、その上で同期をとります。この作業が成功しても同期がうまくいかないことがあり、少し悩んでいるとあとから同期が反映されたり、など。Appleデバイス側の問題かもですが、ちょっと常用するのには無理な感じの不安定さ(同期の遅さ)です。

それを補うために自分が使っているのは、自分の Gmail 宛にメール送信する方法。これは失敗することもないので使えます。

もう一つの同期手段がQRコードでiPhoneの専用アプリにテキストを読ませることですが、1000文字程度のテキストだとQRコードを10枚近く読み取らせる必要があります。読み取りは一瞬かつ、矢印キーで次のQRをどんどん読み込ませることができ、展開も早いのですが、さすがに何枚もQRコードを読むのはちょっと不便。PCとUSB接続させてテキストファイルとして書いたメモを PC に移動することも、もちろん可能ですが、外ではスマホと連携させるのがやはり便利。


自分の場合はネット接続ができない環境ではQRコード、できるときはGmail送信がデフォルトになりそうです。ちなみに iPhone でのテザリングも自分の環境では問題なくできます。

SDカードも利用可能



 しばらくは使ってみようと思わせる完成度


とはいっても、こうしたテキスト入力特化デバイスは現状ほぼライバルもなく、ポメラシリーズの中でも、この DM200 は数年前のモデルとはいえフラッグシップです。なので、存在自体が貴重。モデル末期なだけあってファームウェアも安定し、シークレットな修正も行われているはず、と信じて使いこなしてみようと思っています。その気にさせる雰囲気は十分。キーボードの感触や練られたUIもなかなか。これからも外にも連れ出してじっくり付き合う相棒となりそうです。

※この文章はほぼ ポメラ DM200 で書きました

パスワードロックもかけられます

ファイル管理もシンプルでわかりやすい

2020年2月現在、新品で約36,000円ほど。テキスト入力をする機会が多い方はオススメですよ!

 

キングジム デジタルメモ ポメラ ブラック  

 

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