AVIOT TE-BD21f と Noble FALCON 徹底比較 同じ環境で同じ曲を聴き比べてみた

BD21f と FALCON 両方で同じ曲を聴いてみる

高音質で人気の完全ワイヤレスイヤホンの2機種。両機種ともに、購入してからゆうに100時間以上エージング済み。日常的に交互で使いつつ、じっくりレビューしようとして、少し間が空いてしまいすいません。たっぷりエージング後の2つのイヤホンで同じ曲を聴きその印象を率直に書いてみました。曲を聴きながら思ったことをそのまま書いてますので、少し飛躍していたり辻褄があってない箇所もありますが、ご了承ください。

高級感ある BD21f シルバー

魔術師監修の驚異的な高音質FALCON

環境は iPhone 11 Pro の AAC、せっかくなので Amazon Music HD(https://amzn.to/2H9r6Ro) の中から比較的ポピュラーでジャンルもバラバラに ULTRA HD の楽曲をチョイスしてみました。

 

BD21f

すっかりベールが取れて澄んだ音。派手さはないけど、聞きやすい音に変貌している。ボーカルの高音の伸びが心地よい。中低音も音圧を感じ、迫力があるというわけではないけど、全体を通して心地よく聞かせてくれる。

FALCON

迫力とキレ。出だしから気持ちよく鳴る。左右と奥にも広がっていく感じ。ボーカルの高音はそこまで伸びる印象はないが、曲の持っている雰囲気が伝わる。

 

BD21f

ボーカルが前に出ているので、目の前で歌ってくれている感覚。サビの迫力は欠けるけど、ハーモニーが綺麗に聞こえる。女性ボーカルはキラキラしているわけではないけど、生々しさあり。低音はやや落ち着いた印象。しっかり鳴っているけど脇役に徹している。

FALCON

静かに始まる序盤のコーラスでゾクゾク。サビの広がり感もなかなかすごい。女性ボーカルの高音の伸びは綺麗。キラキラ感もある。低音は大分沈んでここちよく響く。でもスピード感もある。音は全体的に派手目だから人によってはキンキンするというかも知れないが、じっくり聴きたいときにはこのくらい出てないと。

 

BD21f

やっぱり低音はちゃんと出てるけど、全体を邪魔しない程度。サビ部分、キレキレのスピード感はないが小気味よさあり。少し大きめのボリュームでもBGM的に聴きやすい音。全体的に上品な感じの音。

FALCON

ボーカルが遠目で始まる曲だけどサビ部分のキレが迫力うある。低音が沈んだ分、一段高級なイヤホンに化けた印象がある。ドンシャリ気味だけど、高級なドンシャリ。キレがあるからこういう曲も楽しく聴こえる。

 

BD21f

録音状態良くないのか、このイヤホンには合わない音。全体的にうるさいだけ。それぞれの音は出ているけど、分離感がない。他の曲だと綺麗に聞こえる音がなんか変。音がいっぱい鳴っているのだけどバランスが取れてない。後半のボーカルとピアノだけになると声が生生しいんだけど、他の音が入るとバランスが一気に崩れる。そういう曲なのもあるけど、なんか残念。

FALCON

不思議と解像感高い。ボーカルがブーストかかったように前に出てくる。いろんな音がかぶさってくるけど、きちんと分離して届くから、BD21f のときのような違和感はない。サ行が少しささるけど、この曲の録音の問題なだけな気もする。

 

BD21f

あいみょんは合わないけど、こっちは最初からゾクゾクできる。低音もかなり沈んでちゃんと鳴っている。やはり迫力はないんだけど、ちゃんと気だるい雰囲気を出して鳴る。エージング途中のときと比べると雲泥の差。これは楽しい。

FALCON

エージング途中で聴いた時にはすごい迫力があったけど、少しおとなしくなった印象。でも音の分離感とか低音の重厚さは増したかな。すべての音がリアル。こういう感じも高級な音に化けた印象。

 

BD21f

この曲も合ってる。最初のボーカルから生生しく眼の前で歌ってくれてる。あと、今更気付いたんだけど、前回はボリューム上げたいけど上がりきらない感じだったのに、真ん中より少し上で十分音質の良さがわかる。ベールが取れたからかな。

FALCON

こちらの方が生生しさあり。ボーカルの息使いも生生しいし、低音の響きもあって壮大ささえ感じる。キレもあってキレイな高音が気持ち良い。音が全部楽しい!

 

BD21f

ボーカルの声がきれいに伸びる。ずっと聴いていたくなる感じ。横に広がる感じもちゃんと出ている。これはなかなか化けてくれた気がする。

FALCON

やっぱり色んな音が分解されてそれぞれが綺麗に鳴ってくるから、少し聴き疲れしそう。でも、曲をしっかり聴きたいときには良さそう。音が多くて派手目なこの曲みたいなのは、少し苦手かも。

 

BD21f

男性ボーカルもいける。音圧も感じるし、きれいな音が聞こえる。音場も前より広くなった。目の前に固まってた感じが横に広がってるように感じる。これもずっと聴いていたくなるな。

FALCON

音がパーッと広がっていく感じが心地よい。男性ボーカルの方が落ち着いて気持ちよく聴こえるのかな。高音が少し尖ってるのかもしれない。この曲はバッチリ! 低音も気持ちいいし、いつまでも聴いてたくなる。

 

BD21f

テナーサックスの息遣いが生々しく聴こえる。バンドも横に広がってるように聴こえる。ドラムも手さばきが見える鳴り方。録音が良いのかもだけど、全体を通して空気感がすごく伝わる。ジャズにも向いてるイヤホンかも。

FALCON

目の前にバンドが出現。サックスの音がよりリアル。ジャズハウスで生演奏を聴いている気分になれる。ドラムの迫力はさっきの方があったかも。でも、聴いてて楽しい音。目の前でセント・トーマスが聴ける幸せを感じる。

 

BD21f

ベタに運命。やはりこれはちょっときついかな。迫力はなし。そこまで広がらないから迫力もない。でも、各楽器もちゃんと鳴っている。まとまってキレイな音になるから、交響曲は厳しいみたい。でも、ながら聴きには良いと思う。音はちゃんと綺麗。でもやはり迫力はない。

FALCON

壮大さあり。音が広がるからコンサートホールの特等席にいる気分。細かい楽器の動きも感じられる。思わずボリュームあげて聴いてしまう。これはやはり楽しいイヤホン。クラシックも最高!というわけではないけど、空気感みたいのをちゃんと届けてくれる。

 

両者とも性格の違いが明確に!

この様に聴き比べていくと、ともにエージングで少し落ち着きいた印象になりました。特にBD21f は少しこもったようなベール一枚邪魔していた印象がスッキリして落ち着いた高級機の音に変化。長時間のリスニングで聞き疲れしない音になりました。

一方、FALCON は当初のとんがった元気なイメージが少し落ち着き、深みを増した印象。じっくり音楽に浸りたいときにはこちらの方が向いてそうです。とはいえ、少し派手めな音ではあるので、外ではこちらの方が気持ちよく音楽を楽しめると思います。

次回、実際の使い勝手などを含めた最終的なレポートを掲載予定です!

 

 

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