支援総額なんと1億円超え! 最強の発熱ジャケット「Warm Geek」は本当に最強か?

ようやく到着! 一週間ほぼ毎日使ってみた!

クラウドファンディング「GREEN FUNDING」にて支援を募っていた Warm Geek がようやく到着しました。当初1月中の発送となっていましたが、少し遅れて2月に入ってから到着。しかし、その間も入荷・発送状況を丁寧に連絡していただいたので、安心して待っていられました。この辺の対応も素晴らしい!

さっそく約一週間ほど、ほぼ毎日使ってみました。

そこで、究極のヒートジャケット、最強の発熱ジャケット と銘打っていた「Warm Geek」は果たして本当に最強なのか、レポートしてみたいと思います。

この「Warm Geek」プロジェクトは 2020年1月31日をもって受付を終了。支援総額はなんと「102,661,655円」、なんと1億円を超えた大成功プロジェクトとなりました。モバイルバッテリで発熱するという仕掛けは最近ちょくちょく見かけますが、そのデザインの良さ。発熱効率の高さなどが話題を呼びました。

わずか1秒で発熱開始、38度〜53度の温度調節が可能な機能性の高さはもちろん、光るステイタスライト兼温度調整ボタンを胸元にあえてデザイン。目立つ場所に付けたことで、近未来的なスタイルも話題となりました。

暖かさは? 本当にすぐ暖かくなる?

モバイルバッテリ(5V 2Aを推奨)を接続し、スイッチ ON となると、ボタンは温度マックスの 赤色に点灯。背中付近の電熱にすぐ温度が入ったことを感じ、じわじわ暖かくなります。部屋の中や電車の中だと、約5秒程度でかなり暖かさを感じ、10秒ほど経過すると少し温度下げた方がいいかな、と思う程度に暖かくなります。

例えば夜、電車を降りて少し寒いと思ったときにスイッチ ON。赤色にすると、体感的に約倍くらい10秒程度でじわりと暖かさを感じます。ジャケットのファスナーをきちんと締めていても、さすがに外では少し暖かさを感じるのが遅くなります。(そりゃそうですね…)ちなみに発熱するのは背中部分のみ。リュックをして背中がくっついているとより暖かさを感じやすいはず。

北風吹く夜道をテクテク歩いていても寒いといった感覚はほとんど味合わなくてすみます。それどころか30秒もすると少し温度下げた方がいいかなと思うほど。じわじわと温まる背中側は銀色の保温材が入っているので、一度発熱した熱をしっかり保ってくれます。そのため、日中に調子にのって電源オンにして電車に乗ると少し暑すぎて後悔することも。

逆に、 Warm Geek が効かない手の先や顔(特に耳)、足などは、寒く感じるようになります。これも手袋をしたりフードをかぶったりすることで回避可能と思われますが、Warm Geek ではカバーできない箇所が余計に寒く感じるというのも、なんか人間で欲深いなとか思ってしまいます。

 

最強と言いながら弱点もあるでしょ?

そうはいっても、市販前にクラウドファンディングに出してきたほどですから、試作品の意味合いがあるはず。弱点と言えそうなのは…

まず、支援といいながらジャケットとして2万円弱の値段が付いていたのは少しお高いと感じるかもしれません。

また、サイズが公表されていたより少し小さめに感じる人が多いようです。自分も普段は L サイズですが、 Warm Geek は XL を注文しました。さすがに窮屈ではないものの、もうちょっと余裕があっても良いのに…と思います。冬場なのでセーターなどの上から羽織るから、という理由もあるかもしれませんが…

もうひとつの弱点はポケットが少ないこと。左右のやや下側にあるポケットの一つ、左側はUSB TypeA でモバイルバッテリを接続するので、ほぼバッテリで占領されます。右側のポケット一つ、左胸の内ポケット一つ、この2つが実際に使えるポケットとなりますが、さすがにちょっと少なめかも。更に内ポケットにはメガネ吹きがひっついてますので、物を出し入れする際に少し気を遣いそうです。

ケータイに財布にモバイルバッテリー、この3つですべてのポケットが埋まってしまうのが現実。コンビニにお出かけ、程度でももう一つくらいポケットがあれば良いのにと感じます。

そして、おそらく最大の弱点…。すべてのモバイルバッテリに対応しているわけではないことです。自分は Type-C では PD出力までできるちょっと新し目のモバイルバッテリを当初使っていました。ところが、モバイルバッテリ側の保護回路が働いてしまうのか、赤色モードだと約10秒程度で電源が落ちてしまいます。これでも十分温まるので、仕様としてもいちいち電源きらないで温まったら電源オフになるのがデフォ? などと呑気に考えていましたが、先日気温4度以下の夜に電源 ON にしたところ、やはり10秒ほどで落ちてしまい、もっと暖かくしてほしいのに! と感じました。

そこで、家に帰ってから、少し古めのバッテリを接続してみたところ、電源 ON にするとずっと切れることなく発熱し続けてくれます。元のバッテリに戻すとまた10秒ほどで電源オフに自動的になります。

やはり、バッテリの相性か保護回路の問題は発生していること確定。現時点では推奨 5V 1.5A〜2.1A としか公表されていませんが、機能を十分に使い切れないバッテリがあることは確実。また、使えるバッテリの場合、最近のこの気候では、ついつい温度を下げてでも電源ON を維持したくなってしまうため、バッテリはそれなりに消耗します。カタログスペックでは、フル充電で16時間! と謳っていますが、強めに発電したい場合はもう少し少ないと思っていた方が良さそうです。

 

とはいえ、やはり最強は間違いなし!?

少し、気付いたネガティブな面を買いてしまいましたが、これだけ素早く手軽に暖かくなるジャケットはやはり貴重。デザインも黒を選んでおけばビジネスの場でも大丈夫。もし、ライトが付いていたらメチャクチャ突っ込まれますので、話のネタにもなります。

もし、来年ニューモデルが同程度の値段で出たらおそらく買ってしまうでしょう。それどころか、彼女や家族のためにも購入するかもしれません。良いダウンジャケットより確実に素早くあったかくなります。手袋とマフラーも一緒に装備すればたいていの状況でも快適に過ごせることでしょう。

また、雨に振られたことは1度しかありませんでしたが、この時もジャケット自体に強力撥水が効いているので安心感がありました。昨今、殺菌消毒スプレーを帰ってくると玄関で遣いますが、このスプレーの水分さえジャケットがバリバリに弾いているのがよくわかります。

正面のファスナーには方位磁針が、内ポケットには可愛い黄色のメガネ拭きが付いているのもさりげないポイント。アウトドアを意識しつつ、ちょっとした遊び心があるのも気に入っています。

といった感じが一週間使いまくった感想になります。

「最強の発熱ジャケット」と名乗るのも納得の出来。発熱スピード、温度の上がり方、どちらもかなり効率よく発熱しているのがすぐに実感できます。これは間違いなく合格点。一度使うと少なくとも冬の間は手放せそうにありません。(筆者は 他社の発熱ベストも経験あり。それらと比べるとこの手軽に温まる感覚はめちゃくちゃ快適です)

残念ながら現在、本プロジェクトは終了していますが、次の冬前にはまた新しいモデルが登場しそうな予感。その際には、当サイトでもまたレポートしたいと思います。と、そのくらいに気に入りました!

■ 1秒で加熱スタート!究極のヒートジャケット「Warm Geek」
 ワンボタンで38~53℃ 4段階調節/最大16H連続使用/撥水加工/自宅洗濯OK

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