iPhone と使う完全ワイヤレスイヤホンの使い分け MW07 と AirPods Pro、そして B&W PX

AirPods Pro (ケース装着) と MW07、PX

2019年 AirPods Pro の登場で変わった音楽スタイル

ちょっと振り返りになってしまいますが、昨年2019年のイヤホン界は完全ワイヤレスへ大きくシフトした年だったのではないでしょうか。自分も AVIOT のTE-01D からはじまり、Master & Dynamic  のMW07、そしてアップルの AirPods Pro と使ってきました。

そのほかに、ヘッドホン Bowers & Wilkins の PX も買い足したりしました。

もちろん、それぞれのタイミングで比較検討したモデルもあったのですが、現在の使い方は

 外:AirPods Pro 一択
 家:MW07 たまに PX

という使い方に落ち着いています。その辺りを少し説明したいと思います。

TE-01D 衝撃的にコスパ最強の完全ワイヤレスでした

2019年はじめ頃〜  ワイヤレスイヤホンへの目覚め TE-01D から MW07 へ必然の流れ

当初、AVIOT TE-01D を使用し(初の完全ワイヤレス)、その便利さと値段から考えると驚異的な音質に感動して、しばらく使っていました。するとやはり思ってしまうわけです。1万円程度で買ったこれより、もっと高いやつはもっとすごいんじゃないかと…

それまで移動の電車の中ではほとんど音楽など聞いてなかったのですが、聞くのが習慣になってしまうと、より音質の良いものを求めていまいます。

ニューヨーク発のオーディオブランド「Master&Dynamic」の MW07

そんなときに見つけたのが、MW07。ソニーやゼンハイザーのノイズキャンセリング付のものももちろん考えていたのですが、独特なデザインと、レビューの良さを信じて(少し試聴はさせてもらいましたが…)MW07 の購入を決めました。

やはり TE-01D とは次元の違う音がしました。イヤホンとしては異例とも言える10mmの巨大なドライバを積んでいることもあって、連続再生時間はたったの3.5時間。ノイキャンが付いていないのにこの短さは、ひとえにドライバを振動させるのにパワーを使っているということでしょう。そこから生み出される音は、ニューヨークのナイトクラブを想起させる迫力ありながら洗練された音になります。JPOPを聞いていてもゾクゾクするような音になります。

人によっては、こうした味付けはあまり好みではないかもしれませんが、自分は嫌いではありません。そこで、しばらくは移動のときも家に居るときも、作業中もほぼ MW07 を使っていました。

楽器のような美しさ 「Bowers & Wilkins」 の PX

2019年春頃〜 ヘッドホンならもっとすごいのでは? Bowers & Wilkins  との出逢い

MW07 を使っていて、ほぼ不満はありませんでした。渋谷のど真ん中の通ると、少し途切れることもありますが、普段は非常に安定。たまに、外してもセンサーが聞かないのか自動再生ストップ機能が作動せず、静かなオフィスに 「あなたの心臓をえぐり…♪〜 by あいみょん」 などと響いても、大した問題ではありません。みな笑いをこらえてくれるので余計辛かったのですが、今となっては良い思い出です。そんなこんなで、MW07 で十分に満足していました。

しかし、そこはもう一つふつふつと思うわけです。ヘッドホンならもっとすごいんじゃないか? と。

ふたたび、レビュー記事をあさり、You Tube も見まくり、決めたのが  Bowers & Wilkins の PX でした。こいつは、 MW07 に比べるとおとなしめのフラット寄りの音という評価でした。このときもソニーやゼンハイザーも候補に入りましたが、MW07 の元気な音に慣れていた自分には、少しおとなしめのBGMとしても聞きやすい音を求めていたこともありました。

選んだ PX はソフトゴールドという、ブルーとゴールドの見た目からしてヤバい高級感を醸し出している一品です。そこから出る音は、フラットで繊細。細かいボーカルの息遣いや、楽器の繊細な音もはっきり聞こえます。はっきり言って、ワイヤレスでこんな音が出るのか? と最初に聞いた瞬間に再びびっくりしました。

ノイキャンもそれなりに効くので、外に持ち出すときにも音量を大きくしなくても繊細な音が楽しめます。なによりも、外で見せびらかすために作られたようなデザインなので、ファッションアイテムとしても最適です。もう、自分がこいつをしていて似合っているかどうかは関係ありません。とにかくヘッドホンはメチャクチャかっこいいのだから、少しマシに見えているはず…です。

2019年夏頃〜 あっつい! ヘッドホンなんかしてらんない… コンプライも蒸れる…

さて、 PX と MW07 を交互に使うなど、ほぼ完璧な外出スタイルが決まったところに到来したのが夏。暑い季節にヘッドホンを使って電車など乗ろうものなら、そのヘッドホンを作った人を呪いたくなるほど蒸れます。自然と PX の出番が減るわけです。オフィス用にカバンに入れて、仕事中だけ使うことも考えましたら、ケースに入れてもでかいので、考えもの。

一方、MW07 もお気に入りのセッティングはコンプライのウレタンのイヤピースを付けたものでした。こいつを使うと明らかに低音の迫力が増します。遮音制も上がるので、ノイキャンがなくても外の音が気になりません。しかし、夏場はこれでも蒸します。耳の中も汗をかくんだと思い知らされるほど暑く感じます。普通のシリコンのイヤピースに戻しても、少し蒸れはマシになるものの、やはり暑いのは変わらないし、電車に乗ると騒音が少し気になります。

そこで…あまり音楽を聞かなくなってしまいました。別に移動中はニュースやインスタをチェックするのがメインなので、音楽はなくてもないなりに過ごせてしまいます。そんなわけで、2019年はじめから続いていた音楽熱が、夏の到来とともに一気に冷めてしまいました。

2019年10月31日 運良く発売2日目にゲット!!

2019年10月末〜 突然の AirPods Pro 発表! そりゃ入手しますよ…

こうした感じで2019年も平穏に終わるのかと思われた2019年10月。新しい iPhone 11 Pro にも慣れ、トリプルカメラのすごさも一通り体感したところでひっそりと AirPods Pro が発表されました。いや、意表をつかれすぎて、いつもは必ず当日予約するところ、完璧に出遅れてしまいました。そうして迎えた発売日。巷ではいち早く入手した人たちのレビューがいっぱい上がっています。そりゃ、買うしかないわけです。しかし、すでに半月以上待たないと変えない状態になっていました。

しかし、その翌日。いつものように朝からヒカリエで打ち合わせをしながら何気なく見た Apple Store アプリに、渋谷店で受け取り可能と表示されているではありませんか。これは、すぐ買いなさいという神様、いやジョブス様のお導きに違いありません。 その日の昼休み、アップル渋谷店で AirPods Pro を手にした自分が居たのは当然のことです。

このノイキャン性能は衝撃的! AirPods Pro

2019年 AirPods Pro 以降〜 外は AirPods Pro、家では MW07 or PX のスタイル確立

AirPods Pro のすごさは色々なところで言われているので、敢えてあまり書きません。そりゃ、音は MW07 の迫力にかないませんし、PX の様な繊細さもありません。しかし、フラットで聞き疲れのしない音を奏でてくれます。ノイズキャンセリングもバリバリだし、渋谷のど真ん中でもほぼ切れることはありません。もともと、外出しているときにそんないい音を求めるのか? は人によって違うと思いますが、適度に心地よい音を聞かせてくれれば自分の場合は良かったのかもしれません。

しかし、AirPods Pro の快適さのおかげで、再び音楽を聞く習慣が復活しました。家での作業中も気分に合わせて、ノリノリで作業したいときは MW07 で元気の出る曲を。落ち着きたいときは PX でまったりした曲を。そして、外ではいつも AirPods Proを。

AirPods Pro は、iPhone, iPad mini, MacBook Air と使い分ける自分の環境にもピッタリです。外で作業するときにも AirPods Pro で十分。色々な意味で再び音楽熱を取り戻させてくれたイヤホンとなりました。

使い分けは出来ている、はず…

イヤホンに求めるもの…確立したとか言いながらまた買ってしまいそう

今年も AVIOT から早くも TE-01D の二代目 mk2 が登場するなど、新作が続々と生まれそうな予感です。そういえば、MW07 にもノイキャンが乗った MW07 Plus が発売されましたが、自分は家で使えればいいのでスルーです。AACにも対応してないので。とはいえ、また気づくとイヤホンが増えているのはほぼ確実。探して買うまで調べまくる過程を含め、楽しいですよね!

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